
近年、海外では健康意識の高まりを背景に抹茶の人気が急速に拡大しています。インバウンド需要においても、高品質な抹茶製品が人気を集め、品切れとなるケースも増えています。
特に海外の消費者は抹茶に対する知識が豊富で、日本人が想像する以上に本格的な淹れ方を実践していることが特徴の一つです。有名ブランドだけでなく、まだ日本でも知られていないブランドの抹茶にも関心が集まり、味の比較を楽しむ文化が広がっています。
抹茶を取り扱う企業にとって、新たな市場参入の大きなチャンスといえるでしょう。
海外における抹茶の市場規模
調査機関によると、2023年の世界的な抹茶市場規模は約20億米ドル(約2,948億円)で、2036年までに38億米ドル(約5,603億円)に達する見込みです。2024年から2036年の予測期間中、年平均成長率は約1.5%と予測されており、今後も安定した成長が期待されています。
東南アジアや南米においても抹茶市場は拡大しています。タイ・バンコクでは、日本茶専門店が複数展開されており、高品質な抹茶を求める現地消費者や外国人旅行客から支持を集めています。
特に宇治茶や八女茶といった日本産抹茶の評価が高まっています。南米でも同様に抹茶人気が急上昇しており、東南アジア・南米市場は今後さらに成長すると見込まれます。
海外での抹茶の消費方法
海外での抹茶の消費方法は日本とは少し異なります。健康志向の高まりやフュージョン料理の影響を受け、さまざまな形で取り入れられています。
有名な消費方法では、抹茶ラテがあげられ、日本でも一般的ですが、エスプレッソの代わりに抹茶を使い、牛乳やアーモンドミルク、オーツミルクと混ぜたものです。スターバックスなどの大手カフェチェーンで展開されており高い人気を誇っています。
抹茶スムージーなども人気が高く、バナナ、アボカド、ほうれん草、アーモンドミルクなどとブレンドし、ヘルシーなスーパーフードとして飲まれます。
日本では珍しい消費方法として、抹茶コールドブリューという飲み方が人気です。日本ではあまり見かけませんが、水出しの抹茶で、アイスティーのように提供されます。海外のカフェで人気があり、海外独自の飲み方といえます。
飲料としてだけでなく製菓材料やサプリメント、料理の原料として使用されることも多くあります。
抹茶ケーキやブラウニーはもちろん、抹茶チーズケーキが欧米では人気があり定番になっているようです。抹茶パウダーをサプリメントとして直接接種するケースもあり、抗酸化作用を重視した健康食品市場で流通しています。
フュージョン料理にもとりいれられており、抹茶をゴマやオリーブオイルと組み合わせたサラダドレッシングや、抹茶の苦味を活かした、チーズリゾットや魚介系リゾットにアレンジすることもあるようです。
日本と異なる特徴として、抹茶をただの飲み物として考えるのではなく、「スーパーフード」としての側面が強調され、デトックス効果や抗酸化作用を期待して摂取されることが多くなっています。健康食品として進化を遂げている点が日本とは大きく異なり興味深いです。
越境ECにおける抹茶の販売傾向
越境ECでは、有名ブランド抹茶だけでなく、無名ブランドの抹茶も販売実績があります。海外の消費者は抹茶に対する知識が深く、産地や茶葉の違いにこだわる傾向があります。
専用の茶道具を使用して淹れる文化も定着しつつあり、品質が高ければブランド知名度が低くても十分に受け入れられる可能性があります。無名ブランドだから購入されないという訳ではなく、無名ブランドだからこそ味を試してみたいという購入の動機となっています。
産地も特定のものではなく、鹿児島、熊本、京都、静岡など全国各地の抹茶が購入されています。オーガニック抹茶も人気があり、特に欧米では有機JAS認証やUSDAオーガニック認証が求められる場合もあります。
このように限定されたブランドや産地だけの商品が購入されている訳ではなく、幅広い商品が支持され購入されています。色々な抹茶を試したいという購入者の需要があり、ブランドや産地を問わず選ばれています。
結論
海外市場における抹茶の需要は高く、今後も成長が見込まれます。有名ブランドだけでなく、無名ブランドの商品も評価される傾向にあり、品質と適切なマーケティング戦略次第で、成功の可能性が高まります。
抹茶を海外市場へ展開することを検討されている企業の皆様は、ぜひ一度ご相談ください。