海外市場へ飛び出そう!成功の鍵は課題を理解すること


コロナによるパンデミックが収束し、海外からの旅行者が増加しています。日本政府観光局の資料によると2024年4月訪日外国人数が304万2,900人となりました。観光地ではインバウンド需要が活気を見せています。未曽有の円安もあいまり日本への観光客はさらに増加しています。

このように身近に海外を感じられる機会が増え、海外販売に興味を持つ企業が増えています。円安という側面でも、「円」ではなく「外貨」を獲得したいという企業が増え、その方法のひとつとして越境ECを選ばれる企業が多くなってきました。

そのような背景の中で改めて、越境ECにおける課題を整理することで、これから参入をご検討される企業様のお役に立てれば幸いです。

■越境ECにおける課題

1.市場選定

越境ECの最大の魅力は、世界各国に商品を販売できることです。自社の製品を希望する市場に直接届けることができ、その国々の消費者に向けて戦略的にマーケティングを展開できます。しかし、自由度が高いが故にどの国に販売するべきなのかという、販売先を選定する必要があります。販売先の国を選ぶためには、それぞれの市場について調査する必要がありますが、情報量が少なく情報収集がそもそも困難な場合もあります。市場調査会社による調査報告書や業界団体資料を利用することもできますが、調査費用が必要になります。

2. 言語・文化の壁

各市場の言語や文化を理解することが成功の鍵です。顧客のニーズを正確に把握し、適切なコミュニケーションを行うためには、言語の翻訳や文化的な違いを考慮したマーケティング戦略が必要です。現地の言語での顧客サポートも、購買意欲を高め、顧客満足度を向上させる重要な要素となります。

3. 法規制の対応

各国の法規制は異なるため、販売する商品が規制対象となっていないか確認が必要です。需要があるが現地でライセンスを取得する必要があり、販売できないというケースがあります。加えて、越境ECでは空輸で配送されることが一般的なため、危険物に該当しないかどうかも確認が必要です。関税や消費税などの税金に関する手続きにも対応する必要があります。商品の規制や税金に関する法的な義務を理解し、適切に対応することで、海外市場での販売を安全かつ効果的に進めることができます。

4. 物流・配送

海外への配送を行なっている物流業者は多くありますが、一般的には国内配送よりもコストがかかります。配送時間が短くなればなるほど、コストも高くなり、配送時間が長くなればコストも安くなります。また、配送中のトラブルが発生するリスクも高くなります。そのため、信頼できる物流業者を選択し、適切な配送方法を選択することが重要です。コストと配送時間のバランスを考慮し、顧客に迅速かつ確実に商品を届けることが求められます。

5. 顧客サポート

顧客からの問い合わせには、迅速かつ丁寧に対応する必要があります。販売しすぐに商品を購入されることはほとんどありません。商品のことを理解し、他商品と比較した上で購入されます。そのための情報収集としてのカスタマーサポートでのやり取りは重要です。そのカスタマーサポートを現地語でどれだけ手厚く提供できるかが、購入への動機付けになり、顧客満足度を高めることに繋がります。手厚いサポートを行なうことで、顧客の信頼を獲得し、長期的な関係を築くことが可能です。

6. ECノウハウ

最後に越境ECでは越境の部分に注目されますが、ECとしての難しさも持ち合わせています。顧客獲得、競争激化、人材不足、変化の速さ、このような課題に対し、効果的なマーケティング施策を実行し、顧客に選ばれる理由を作る必要があります。どの業界でも新規事業立ち上げには、初期投資が必要となります。人材、費用、時間、これらをゼロにすることはできません。しかし、初期投資は必要ですが、そのリターンは計り知れない可能性を秘めています。これらのコストを最小限に抑え、早期に成果を得られるような戦略が重要です。

まとめ

越境ECは、世界中の人々に商品やサービスを届け、飛躍的な成長を遂げるチャンスです。課題はありますが、適切なサポートがあれば必ず克服できます。今こそ行動を始め、世界市場へ羽ばたきましょう。 弊社があなたのグローバルビジネスを成功に導きます。弊社にご相談いただければ、お客様のニーズに合わせた最適な越境ECソリューションをご提案させていただきます。